『木村君…こんな所にいていいの?
木村君のクラスあっちじゃなかった?』


「別にいいよ。
俺体育会系じゃないから役立たずだし。」


そう言って隣に座った木村君を見て妙に納得した。
確かに木村君が儚げイケメンって感じだ。


「…ククク、あいつモテるね。
この暑苦しい中ご苦労様だよ。」


目線の先にはもちろん夏木君。
目立つ彼が女と居ると更に目立つ。


ぼんやり夏木君を観察していると、ふと夏木君がこちらを見て、ツカツカと歩いてきた。