『…夏木君、今日来て良かった?』


「あぁ、良かった。
ありがとな。」


流し目でスッと口角をあげた夏木君に安心した。


『なんか、お母さん達のあんな顔初めて見た。』


「なんかあぁいう関係って特別な感じしていいよな。」


『特別かぁ…。
でもあたし達の関係もさ、特別だよね!』


ニカッと夏木君に笑いかけると、一瞬キョトンとしたがすぐに、確かに…と目を細めた。


「この1年、濃いなぁ…。」


ふはは、と髪をかきあげた夏木君は初めて会った時よりもかっこ良くなった気がした。