週末、あたしは夏木君と久しぶりに実家へ帰ってきた。 といっても数ヵ月なので、たいした懐かしさもなく玄関の扉をを開けた。 『ただいま~!』 「お邪魔します」 バタバタとうるさい足音を立てながら顔を出したのはもちろん母親。 しかし、いつもならいらっしゃい!と笑顔を振りまくはずなのに、驚いた顔で夏木君を見た。 「お世話になっております。 夏木怜です。」 夏木君の挨拶にハッとして、いつもの様ににっこりといらっしゃい!と笑った。