『……夏木君、あたしの親と会ってみない?』


笑顔が一瞬にして驚いた顔に変わった。


「は?」


『親も絶対夏木君に会いたいと思うの。』


「………………………。」


しばらく沈黙が続いて、まずかったかな?と不安になっていると、夏木君がお茶をグイッと飲んであたしに小さく笑いかけた。


「そうだな、会ってみてぇかも。」


『本当!?
なら週末家来てもらってもいい?』


「いいよ。」


わかりやすく嬉しそうな顔をした愛美にとても優しく微笑んだのに愛美は気づいていなかった。