夏木君は思い出しているのか、懐かしむように微笑んだ。 「お袋はいつも俺にお父さんみたいな素敵な男性になれって言ってた。 今思うと到底なれねぇって分かるけど。 …とにかく、すげぇいい親だった。 お前ん家の親は?」 突然話しを振られて、えっ…と考えたが、しばらくしてあたしも話し出した。 『家は、母親がかなり明るいよ。 人見知りなんて無縁で、居るだけで皆を楽しませちゃう人。 お父さんもノリがいいかな。 スポーツとか何でもするのが好きで、毎週どっか運動しに出掛けてる。』