女子での間でこんな会話は日常茶飯事。
しかし、あのクールで何を考えているか分からない夏木怜にアプローチ出来る女はいなかった。


もちろん怜は弘子との別れに完全に慣れたわけではないので、たまに弘子の事は考えるが教室で考えている事は弘子の事ではなかった。


…あいつ、今日学年集会あんのにシューズ忘れてったよな。
学年主任シューズ忘れるとうるせぇのにバカだよなー。
ま、怒られてんの見たくてわざと教えなかった俺もひどいけどな。


アホな同居人の事を考えていた。
恋している男の甘い脳内ではなく、面白がる方だが。