『今日は誘ってくれてありがとな。

楽しかったよ』


俺は当たり障りのない言葉を青木にかけた。



でも、青木には、そんな俺のキモチがバレていた。



『うそつき…社交辞令みたい』


そう言って、目を細めて、俺を軽く睨んだ。



ドタキャンしようとした時も感じたけど、青木はどこか鋭い。


俺がどうにかごまかそうとしても、すぐに見抜かれる。



そんな事を考えていると、青木は続けて言った。


『三浦くんに好きな人がいるの、知ってるよ?』