『なおくん…?』


モヤモヤしたキモチが顔に表れていたらしい。


紗耶香は心配そうな顔をして、俺を見た。



そんな目で見つめるなよ。


しがらみのない素直なキモチが溢れ出しそうになる。



俺は紗耶香に背を向けて、肩に下げてた荷物を置いた。