ブワリと目に涙をためて机に突っ伏した。


「先生頭掻いただけなんだけどっ…俺っ…たたかれると思っっ…て…」


「――っ」


成宮が辛そうに眉を寄せ誠の手首をつかむ。


つかまれた手をそのままに、言葉を絞り出した。


「こんなに好きなのに…好きな人の…先生の手も怖いんだって……」


顔を上げずにグズグズと鼻を鳴らす。


「…したらなんか、先生に悪いなって…」


捕まれた手に圧迫感を覚え、グシャグシャな顔を上げるとなぜか成宮まで泣きそうな顔をしていた。