「よッ藍田!
きのうは・・・いきなり変なことして悪ぃな」
!
小坂くん!
「やッ小坂くんは何も悪くな―――」
「オレは何も悪くないの?
・・・藍田ってそんなに優しい奴だったっけ?」
小坂くんはニヤニヤしてあたしをからかう。
やっぱり・・・この気持ちは。

“好き”

それ以外の何でもない。

「藍田頼みがあんだけど」
頼み?
「あたしにできることなら」
快く引き受ける―――――
つもりだったのに。

「オレの事“聖都”って呼べよ」

―――――え?
まじで?
え、だって今まで“小坂くん”だったじゃん。
「何で・・・ですか?」

「あと、敬語つかうのもやめて」

!?
「だからなんで・・・!?」
なんでそんな・・・

「名字とかで呼んでたらさー・・・
他人みたいじゃん。
オレ、もっとお前との距離縮めたいんだけど」

!!!

「・・・わかった・・・・・」
「おう」

あたし―――――
いいのかな?
未嘉みたいに、聖都の幼なじみでもないのに。

こんなふうな、関係もっちゃって・・・。