~奏~

「おっす藍田。
今日未嘉と一緒じゃねぇの?」
「あー未嘉なら車です」
「そう」

あれから少し経って。
あたしは小坂くんと普通に話せるようになった。
まだ少しは緊張するけどね。

「奏~~~♥
今日もかっわいいな~・・・
ん?誰この男」
!!!!!
ゆっ雪人!!!
「藍田?こいつ誰??」
こっ小坂く―――――
「てめー誰だよ。
奏はオレの彼女なんだよ」
は?違うでしょ。
「だからなんだってんだよ。
てめーじゃ藍田の彼氏には力不足なんだよ」
「あ?」
「やんのか?」
わわっちょっと・・・!

「やめて――――!!」

・・・。
「藍田?」
「もうっ雪人はあたしの彼氏じゃないでしょ!!
小坂くんもなんでそんなにむきになってんのよ!」
もうっほんと男の子ってみんな勝手。
女の子の気持ち振り回して・・・
「決まってんだろ・・・」
「へ?」

「むきになんのは、
藍田が好きだからに決まってんだろ」

・・・小坂く――――――

「奏、オレだってこいつに負けねぇくらいお前想ってるんだからな」

雪人・・・・・?


なんでみんな

あたしにそんなに

優しくしてくれるの―――――――?