桜舞う4月。
俺たちは3年生になった。
俺“たち”でわかると思うけど、小夏もなんとか進級することができた(てか、進級できなきゃ話が進めにくいというのが作者の本音)。
真新しい制服に身を包む1年生はなんとなく見てわかる。
そして、1ヶ月後にはだいぶ着崩れてくるのも想像できる。
大抵のやつが通る道だ。
(何を隠そう、俺がそうだったから)
周りを見渡しながら、見覚えのないやつのほとんどは後輩なんだなとしみじみ思った。
学年があがるということは、クラス替えもあるわけで。
俺は何組だろう。
掲示板を見に行こうと、足をすすめた。
…すすめようとした、そのとき。