足音が近くなって、俺が30㎝左に動くと… 「まきー…きゃーっ!」 俺に向かって一直線に走ってきたのに、俺がよけたから止まれなくて走りすぎて行った。 …って、冷静によけたけど…やば。 ちょっと追いかけて、そいつの制服を引っ張った。 「…何やってんだよ小夏」 「槙!おはよっ」 「自分で止まれよ…」 危うく2m前にいる“ナルシ田”にぶつかるところだった。 ちなみにナルシ田は“ナルシスト林田”の略。 まぁどーでもいい情報。