体育館ではバスケ部が練習中。
新しい倉庫が作られてから使われなくなった、古い体育館倉庫に近づく。
裏からは笑い声が聞こえた。
「…おい」
声をかけると、そこにいた全員が俺を見た。
「…やっと来たか」
「おせーんだよ」
男が立ち上がった。
今回は3人か。…少ねーな。
そいつらの向こう側で、小夏が「まきっ!」と叫びながらピョンピョン跳ねていた。
俺のところに走って来たそうにしてるのに、金髪の1人がそれを抑えてる。
てか、3人金髪とか…個性無さすぎ。
俺何て呼べばいいんだ?
冷静に見てると、真ん中の金髪が言った。

