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「槙…緊張するよぉ…」
「大丈夫だ。俺が言うんだから間違いない」
「ここにいてね?」
「ちゃんといるから」
2人で、小夏の家のリビングで正座をする。
今日、小夏の第1志望――俺と同じ大学の試験の結果が届き、一緒に見てほしいと小夏が言うので駆けつけた。
深呼吸をして、小夏が机の上の封筒に手をのばす。
ゴクリ。
俺にまで緊張が伝わってくる。
中の紙を開いて数秒の後、小夏は固まった。
「…小夏?」
とてつもなく長く感じる沈黙に不安になって、俺は小夏の顔を覗きこんだ。
小夏が紙を見たまま口を開く。
「…ごうかく、だって」