溺愛ハニー



気持ちを隠して、会いに来てくれていたこと。
俺がハルの想いには応えられないのをはっきり伝えたあともそうだ。

ハルは変わらなかった。

そうしてほしい、と俺が頼んだからでもあるんだけど。

そんなハルに俺は甘えてたんだ。




「…先輩」




ハルが俺と視線を交わせた。




「ん?」

「あたしは…先輩の中に残りますか?先輩は卒業しちゃうけど、ずっとイチ先輩とも小夏先輩とも関わっていきたい…です」




この言葉に、ハルは大事な後輩だと、改めて思っていいんだって確信した。