「槙くん」




おばさんの声で顔をあげた。




「小夏のそばにいてもらえる?槙くんが来てくれたってわかったら喜ぶから」

「…わかりました」




するとおばさんは「槙くんがいてくれるなら安心ね。ちょっと買い物に行ってくるわ」と笑顔で家を出ていった。


おばさんを見送ったあと、俺は小夏の部屋へと向かった。