家に行くとおばさんが迎えてくれた。 小夏に似て小柄なおばさん。 (残念ながら、身長は俺と5㎝も変わらないけど) 「小夏どうですか?」 俺が聞くと、おばさんはうーんと首を傾げた。 「熱はそんなに高くないんだけどね…ほら、あの子が熱出すなんてめったにないから」 「…昨日はどんな感じでしたか?」 「帰ってきてすぐに部屋に入っちゃって…槙くんは聞いたかしら?」 突然俺に話がふられて「何のことですか」と言葉を返す。 おばさんは「聞いてないのね」とため息をついた。