溺愛ハニー



…………きっ?




「きゃーっ!!!」




小夏は突然叫んだ。

俺はビクッとして一歩後退り。


何も言わない俺を無視して、小夏は走って教室を出ていった。

…きゃーきゃー言いながら。




「…アホ」




またため息をひとつ。

泣いたり叫んだり走ったり、忙しい奴。


…戻って来ねーし。
どこまで行ったんだ、あのアホは。

しょうがねーから2人分の荷物を持って、俺は歩いて教室を出た。