この姿でも小夏の対応が変わらないのには少し安心したけど。




「ちょっ…小夏、離れろ」

「こわかったよぉ~…」




俺からしたら、スピードを緩めずに飛びつくお前の方が怖い。


とりあえず頭を撫でていると「小夏先行かないでよー!」と言いながら入ってきた小夏の友だちと目が合った。


俺はもっと安心したんだ。
だって、小夏の友だち(いい加減名前覚えろって感じだけど)はまともだから。

この光景を見て、とりあえず小夏を俺から引きはなしてくれるだろうと思った。