その後も順調…むしろ予想以上に客は来る。

女子が8割くらい。
あとの2割は噂を聞いて、おもしろがって来た男どもだ。




「イチ、お前ほんとにかわいいなー」

「惚れんなよ?」




この格好も慣れてきて、冗談を返せるようにまでなった俺。

あと3組で午前中は終わりだと委員長から聞いて、淡々とやるべきことをやっていった。


次でラストだな、と思っていたら…




「槙~っ!」




聞き慣れた声、呼び方。

バタバタ走ってくる音もする。


とりあえず座って待っていると、予想通り小夏が勢いよく走ってきて、勢いよく俺に飛びついてきた。