この真っ白な空間には俺しかいない。
クラスの出し物であるお化け屋敷もちゃんとあって、1番最後にここを通ってゴールということになる。
教室は隣のクラスを借りて、広くスペースを取っている。
(篠崎のクラスの出し物が教室以外の場所でやると聞いたからだ)
お化け屋敷を有料にして、俺を客寄せじゃなくした。
わざわざこんな格好して、ただで見せるなんて冗談じゃない。
2日前に提案してから、準備したりするのは大変だった。
でも、クラスの団結力は強い(食事券のため、という単純な理由だけど)。
これが1位になるための、俺の考えだ。