「一条くん…」




静かになった俺に、委員長がおずおずと声をかけてきた。

きっと、俺がすげー不機嫌だと思ったんだろうな。




「文化祭の模擬店部門で集客数1位になれば、そのクラスは食事券もらえるんだけど…」

「「「マジ!?」」」




委員長の言葉にはクラス全員が食いついた。

もちろん俺もだ。


何でそんな大事なことをもっと早く言わねーんだ委員長!


…焼肉。

絶対に焼肉だろ。
(↑勝手に決めてる)


その瞬間、俺の脳内回路はフル回転。
1位になるための構図が頭の中で出来上がった。