「お前は俺が好きか」 「世界一好き!」 「…もしも宇宙にお前より俺のこと好きって言うやつがいたら、どうする?」 「その人よりも大好きだもん!」 …そんなやついねーと思うけど、いや、それ以前に宇宙に人なんていねーだろうけど。 これが『バカな子ほどかわいい』ってやつか。 もし篠崎が本当に小夏を好きだったとしても、きっと心配するだけムダなんだと思った。 「…明日なら行ってやる」 「ほんと!?やったぁ!」 もちろん離すつもりはなかったけどな。