「じゃあ、店のシステムとか簡単に教えるから向こうの部屋にいこうか。」 マスターはそう言って店内を見渡し、 「あ、しのぶ。ちょっと店頼んだー」 「あ、はーい」 きれいな女の人だった。 茶色い髪をひとつに結い上げている。 「しのぶ」というらしい。 25、6歳辺りだろうか。 「じゃ、まずきてー」 「は、はい…」