「それにしても、よく続くね~、あの草食君と。」




新発売したチョコを食べる百合。
それに引き返え、机の上で今にも脱力しそうな私。




「続いてるんじゃなくて、"続けている"の。」


「本当物好きね…。何年の片思いよ?」


「5年…間。」




高校2年の私にとって、
5年間の片思いは、ほぼ青春のド・真ん中。

またそれが、中学生からの腐れ縁なだけに。




「本当バカ。」


「いーじゃん!好きなんだもん。」




ほぼ毎日呆れられては、バカにされる。