「たぁーいーすぅーけっ!!!」


「うわっ、百合姉!」




背後からの百合の声に、本気でビビる泰助。
ってか、怯えてませんか?!




「何梓に奢らせてんの?」


「い、いやぁ・・・そのぉ・・・。」


「はっきり言いなさいよ!」




いつもは強気の泰助が小さくなってる。

なんか面白い。
やば!声出して笑いそう。




「ウサギ、何笑ってんねん。」




泰助にとっては、低い声で威嚇したつもりらしいけど。
まったく威嚇になってませんから♪




「へ?笑ってないし。」


「笑ってたやろ!」


「笑ってない!」




このやり取りを見てた百合が一言。




「梓、泰助と付き合えば?」


「いやや!」
「いやだ!」


「あ、和馬発見。」




百合さん。
変な事言ったかと思えば、次は和馬君目撃ですか?!

しかし、それ関係の言葉は聞き逃しませんわ!

廊下に出て確認したけど、いない。

時すでに遅かったか。