更に私たちを絶句させるような言葉だった。
隣の悠太を見ると悠太は拳を握り締めて女神様のことを睨んでいた。
そして大声で女神様に叫んだのだった。

「…ざけんじゃねぇよ…ふざけんじゃねぇよ!それが神の遣ることかよ…神は生
き物の命を生んだ奴じゃねぇのかよ!その神がっ…人間を、生き物を、地球を、
殺すなんて…」
「確かに貴方の言うとおりです悠太…ですが、私たちは戦争を起こすために人間
を生んだわけではありません。今の人間は…命の大切さを分かっていない。そん
な人間をこの世に生かしておく意味はありません。」

 女神様の言葉に悠太はきれ、私の手を強く掴むとバイクの方へ歩き始めた。

「24時間だか何だか知らないけど…俺達は生きてやる。この地球でな!」

 悠太は私の頭にヘルメットを被せ、私を後ろに乗せるとバイクを走らせて渋谷
の街を出て行った。

 そんな中女神様は私たちの後ろ姿を見つめ、大画面から消えてしまったのだっ
た。