昼休みになると佐久間君の周りにはたくさん女子が集まって来た。


「ねぇ、佐久間君って彼女いるの?」


「佐久間君かっこいいね!」

とかハーレム状態だった。
啓以上にモテてる…。



迫力負けして、私はそそくさと啓の方に行った。


「啓っ、佐久間君関西弁使ってたで。」


「…マジで?」

「?…うん。」


なんでそんな嫌そうな顔すんの?


「お前、なんか言われんかった?」


「へ?何も。でも可愛いって言われた。」

「は?なんやねん、それ。そんな嘘誰も信じへんわ、アホ。」


はぁ?

ひどぉ…


「信じてくれんでもいいわ。」

膨れっ面で言った。

「おーおー、絶対ありえへんわ。」


むーかーつーくーっ!


2人でじゃれあってると、英二と奈々が寄ってきた。

「またケンカしてる。何回みても面白いわ。」

奈々がそう言って笑った。

私達はお互いの顔を引っ張り合いしてたんやから、笑われてもしょうがない。