「おい!お前らなぁ!!」

「あ、んじゃお先〜」



2人乗りのアトラクションだったから啓から逃げるようにさっさと乗ってしまった英二と奈々。

横を向くと啓と目が合った。


その瞬間、顔を真っ赤に染めて目を逸らす。


「次の方どうぞー。」

誘導されて乗り物に乗った。


やっと2人きり。




付き合って初めてのパークデート。

くっついた日から1週間が経った。



「なぁ、さっき英二と奈々が言ってた事って本間なん?」


「…だったら?」

「だったらって…。なんか啓らしいなぁって思ってさ。」


「んだよそれ。」





付き合ってからも仲良さは変わらない。

いや、むしろもっと解り合えるようになった。



変わったのは、分かりやすい愛情表現が加わったことくらいだ。






啓が軽く私にキスをした。

「ま、俺がこんだけ頑張ったんやからな。」



「俺達がこうなるのは必然的やねんで。」



そういって笑う啓。



それを見て、私も幸せいっぱいの笑顔で返した。



そしてまたキス。


最近、付き合いだしてからか、キスの回数がかなり増えた。


「ね…なんか……調子乗ってへん?」

さっきからスキンシップ多いし…。



「だってもう美緒は俺の彼女やろ?これでやっと遠慮なく美緒に触れる」


「へ…変態!最初から遠慮なんかしてなかったやんか!!」




やっぱりこれからもお互い色々悩まされそうです。



END.