「好きや。」 耳元で囁かれた。 「俺は美緒が好きや。14年前から…ずっと。」 もう何も考えられない。 そんな私の中にあるのは啓の事が好きだと言う事だけ。 私は泣きじゃくりながら啓に気持ちを伝えた。 「わっ…私…も、すっ…き。」 上手く話せなかったけど、啓にはちゃんと伝わったみたいだ。 啓は一瞬「まじで…!?」って呟いたけど、少し体を離すと私をじっと見つめた。