教室の入り口からずらっと人が並んでいた。



「なっ…なにこれ!?」


「あっ!美緒!やっと来たー!早く手伝って!」


私に気づいた奈々が叫んだ。


急いで「すいませんっ。」って言いながら人混みをかきわけて喫茶に入った。




そしたら…



「キャーッ啓君かわいー!」


女の子達にちやほやされてる啓がいた。








ズキッ…




見たくない!


「美緒?」


奈々に名前を呼ばれて我に戻った。



「ごっ…ごめん。それで何したらいいん?」


「美緒…よく見て?」


「へ?」



「啓、すごくつまんなさそうでしょ?」


女の子に囲まれてる啓を見ると愛想笑いばっかり。



確かに…。




「え…そう…なん?」


「うん。始まってからずっと。だから、美緒も着替えて接客行ってきて欲しいな」