奈々…

英二が今の見てたらケンカになるで?




っていうくらい顔を赤くしてた。






「んじゃ私も戻るからさっ君も後から来てな!お兄さんもよかったら来て下さいね。」


「うん。美緒ちゃんかわいいわ〜。」


「……。」



私はこの時、気づかなかった。


さっ君が私を見る視線に…






それから走って喫茶に向かった。



啓を見たかった。

啓に声をかけて欲しかった。


美緒って呼んでもらいたくて…。



息を切らして喫茶に入った。