確かにさっ君はモテてるけどさ。




やっぱ一番は啓やねん。

私の中はね。




「ちょっとさっ君!入れ代わりの時間過ぎてるよ!」


奈々が走って来た。




「マジで!?戒と話したら行くわ。」



「分かった。早く来てよ?今、啓が大人気で私達の喫茶忙しいんだから。」




「え…。」



なんかいややな〜、それ。
それって啓をねらってる女の子ばっかって事やろ?






「あれ?美緒ちゃんなんか急に不機嫌そうな顔してんね。」



さっ君のお兄さんに言われた。



「あれ?美緒いたんだ。てか…その人は?」



「ああ。俺の兄ちゃん。」


「佐久間戒です。よろしく。」



にこっと笑った。




「すごくカッコいいですね!さすがさっ君のお兄ちゃん。」



「ありがとう。」



そう言われるとキャーといって喫茶に戻って行った。