始業式が終わり、佑吏が険しい顔でこっちに向かってきた。
朝の笑顔とは全く別人。


『燐、来て』


佑吏はそう言うと、あたしの腕を強引に引っ張る。
腕がズキズキと痛む。

佑吏、あたし何かしたかな?
痛いよ・・・。

なんて思いながら連れてこられた場所は誰も使っていない教室。
不気味な部屋に連れてこられた。

佑吏はあたしの腕を掴み、乱暴にあたしを壁につけた。


「佑吏っ・・・、痛い、痛いよっ・・・。あたし、何かした?」

『燐が悪い。』


急にどうしたの、痛いよ佑吏。