君色の空

 あれ・・・・・・・・・・・・?

 名前はなんなんだろ?
 あ!首輪!!

 
 「017」

 
 オイナ?
 あ・・分かった!!



 「1月7日生まれだね!!」

 
 普通、首輪に誕生日なんていれるだろうか・・・

 
 「お前は何ていう名前なんだ?」

 
 頭を撫でながら、聞く芽衣。

 
 「ワン!!」

 
 ワンっていう名前ではないだろうな。

 
 「その犬の名前は『リオ』っていう名前だよ」

 
 リオ!!逆だったんだ。


  「君のお隣の家に越してきたんだけれど」

 
 私の顔をのぞきながら、にっこり笑う、その男の子。

 
 「私、目悪いからあまり見えなかったんですが・・・」

 
 もしかしてのもしかして

 
 「入学式で騒がれていた男の子ですか・・・・・?」

 
 だんだん小声になる
 その男の子は犬を抱え、私と目をあわすように、
 しゃがみこむ。

 
 「そうだよ」

 
 うわぁ、この場面、誰にも見つかりたくない・・・
 っていうか、見つかったら私の高校ライフ
 大変なことになる。