中村優李 15才。 桜の舞い散るこの春。 あたしは今日から高校生になります。 あたしの進学先は 地元のごく普通の高校。 麻妃と一緒に進学した。 麻妃は「パパが死んだ」という 連絡が入った時も一緒にいた。 一緒に泣いてくれた。 お葬式にも来てくれた。 あの日から 心も体も ボロボロになったあたしのことを 誰よりも考えてくれていた。 信じてくれていた。