ずっと思ってた。 あたしだって女に生まれた身。 一度でいいから、身を焦がすような恋をしてみたい、って。 寝ても覚めても、彼しか考えられなくて。 何をしても手つかずになって。 そうやって、枕を濡らして寝てみたい。 あたしも、もうそんなことリアルに言えないような年になって来た。 だからこそ、想いはより一層強くなった。 そんな、あたしの恋の場合――