「色、ここに立って」

懐かしさに浸っていたら、祭壇の前で那徠がそう言った。


私は那徠の横に、並ぶように立つ。



「僕、黒川那徠は、笠宮色を、一生涯愛し抜くことを誓います」


那徠の声が、教会いっぱいに穏やかに響き渡る。


私は、胸が熱くなるのを感じながら、そっと口を開いた。




「私、笠宮色は、黒川那徠を、一生涯愛し抜くことを誓います」







私たちは、






キスをした。