15分…ううん、30分かもしれない。


那徠と私は、肩を寄せてひたすら泣いた。

泣いても泣いても涙は溢れて…那徠も一緒だった。




それから私たちは、キスをした。


私はただ、微笑んでみせた。

そしたら那徠も笑ってくれた。



突然、那徠は立ち上がって、私の手を引いて玄関に連れていった。

私は帽子を目の下までかぶされて、そのまま自転車の後ろに乗せられた。