初恋の先で君を愛せたら

「僕の…色への気持ち」

読もうとしたら、那徠が照れくさそうに呟いた。


私は那徠の方を見て、それからもう一度ノートに目を向ける。

ノートの文は、那徠の言うとおりだった。

那徠の私への気持ち。

私のどんなとこが好きか。

私がどれだけ大切か。

私のことをどれくらい愛しているか。


それが一文字ずつ、丁寧に書かれていた。


私は読みながら、何度も照れすぎて読むのをやめようかと思った。

でもなぜかやめられなくて、最後までちゃんと読んだ。