初恋の先で君を愛せたら

那徠に教えてもらった通りの道を行ったら、大きくてモダンな雰囲気の家が見えてきた。

あれだ。

自然と早足になってしまう。


もうすぐそこってところで、那徠の姿が目に入った。

私を見て、一瞬手を振ってくれた。



「いらっしゃい」

家の中に入ると、那徠のお母さんが出迎えてくれた。

「おじゃましますっ」

私はとびっきりの笑顔で言う。