初恋の先で君を愛せたら

「那徠くんは、どうしたいの?」

たまきちゃんの声は、すごく優しい。


「僕は…」

たまきちゃんに聞かれたように、僕は僕自身に問いかけてみる。



「僕は…色を幸せにしたい…色に、笑顔になってもらいたい」

本心だった。

「そっか…そのためには、那徠くんに何ができるかな」


自分の気持ちが見えたら、なんだか道が開けたような気がしてくる。