初恋の先で君を愛せたら

*那徠side*

色が白を切り続けるなら、僕もそれに合わせようと思った。

実際そのほうが何百倍も楽しいと思ったし、僕自身できる限りかっこつけられた。



でも、そんな気持ちは薄い大きな包み紙にすぎなくて、少しでもつつかれたら、とまどいやふあんがあふれ出てしまいそうだった。


色から受け取ったノートを読んで、とうとう僕はその思いを一人じゃ抱えきれなくなった。



すがる思いでメールを送ったのは、たまきちゃんだった。

『相談がある』って送ったら、『私に?』ってびっくりされたけど、快く引き受けてくれた。


色には絶対見つかりたくなかったから、僕は思い切って病院で待ち合わせをした。