初恋の先で君を愛せたら

たまきちゃんっていうのは、私より一つ年上の女の子。

幼稚園で私も那徠もたまきちゃんも、みんなお母さんがPTAの役員だったんだ。

それで親同士が仲良くて、よく一緒に遊んでた。

最近でもたまに連絡を取り合う、数少ないともだちなんだ。



那徠が止めようとした気がしたけど、私は懐かしくってたまきちゃんに駆け寄った。

「ひさしぶり!」

たまきちゃんは私を見て驚いてたけど、那徠を見てもっと驚いたみたい。


私はそれで何かを察して、無理やりテンションを上げた。

「たまきちゃん、私たちね、付き合い始めたの!」