初恋の先で君を愛せたら

観覧車から降りて、手をつないで歩く。

賑やかな周りとは別世界みたいに静かに。


心の中がすごく穏やか。

那徠も同じかな。



帰るとき、あのノートを渡された。

那徠が『帰ってから読んで』って言ったから、その場では読まずにそのままカバンに入れた。


何書いたんだろ。


ちょっと気になったけど、それは帰ってからのお楽しみ。


最高に幸せな時間は、那徠の『じゃ、おやすみ』の言葉でおしまいになった。