初恋の先で君を愛せたら

「ねぇ」

そう言ったら、那徠は子犬みたいな目をして私を見る。

「私って、今と昔で変わった?」

なんとなく、そんなことを聞いてみる。

「うん」

私の目を見たまま、那徠はうなずく。

「どの辺が?」

「うーん…性格は変わらないけど、見た目かな」

「今は、どう?」


「今は……そりゃまぁ」

何かを言いかけてごまかそうとする。

そういうのはよけいに気になっちゃう。

「なに?気になるじゃんっ」