初恋の先で君を愛せたら

「色ちゃん…よね?」

小さいころよく聞いた、那徠のお母さんの声だった。


「はい…」

「大きくなったね。綺麗になって」

那徠のお母さんがほほ笑んでる。


自分の子供が大変なときなのに。

私は、それまでピンと張っていた緊張の糸が、少しだけゆるんだ気がした。



「那徠は今日、色ちゃんと一緒にいたの?」

長椅子に並んで座っていると、那徠のお母さんはそう言った。

「はい」

「そっかぁ。もしかして…付き合ってる…?」


えっ……それは…。

私は思わず目を伏せる。