初恋の先で君を愛せたら

ときどき沈黙が続くと、どうしていいかわからなくて。

すっごくアセって…。

そしたら那徠がこっちを向いて、ニコって。


もう!よけいにテレるじゃん。



突然、那徠の足が止まった。

急におなかの横のあたりを押さえて…背の高い那徠がうずくまって、どんどん小さくなっていく。


「どうしたの…大丈夫…?那徠?」


何度声をかけても、那徠はただ黙ったまま。

おでこにたくさん汗をかいて、顔をしかめて…。


私は救急車を呼んだ。

電話の向こうの男の人は『落ち着いて』って言ってたけど、落ち着いてなんかいられなかった。


「色…ごめん…」

それが那徠が言った、唯一の言葉だった。