初恋の先で君を愛せたら

待ち合わせのとき、お互いにわからないといけないから服の色を伝えようかと思ったんだけど、那徠くんは

『大丈夫。僕が絶対見つけるから!』

だって。

すっごくうれしかったけど、なんかテレちゃった。


PM1:50。

そろそろ行かなきゃ。


私は本屋を出て、噴水のほうへ歩き始めた。


辺りを見回しても、まだ那徠くんっぽい人はいない。